福岡市早良区、東区 中村孝治ピアノ教室 ブログ更新です。
先週は色々と考えさせられる1週間でした。

生き方と死に方

先週木曜の深夜2時半、91歳の祖母が他界しました。祖母は日本舞踊、華道、茶道、そして三味線においても師範の資格を持ち、編み物もプロ級の腕前という芸達者でとても気丈な人でした。人に喜んでもらうことが何より好きで、つい昨年まで編み物をしてはたくさんの人にプレゼントしておりました。

本当に愛情深く、亡くなる前日血圧も心拍数も落ちてきて言葉を発するのも苦しい中でも、私に対して「仕事は大丈夫ね?」と私の仕事を気に掛けてくれるほど…。

祖母との時間を思い返してみると、1度も怒られた記憶がなく、どこを切り取ってみても、私は心から愛されていたんだなと実感します。

孫を可愛がり、愛する、それは当たり前のようなことかもしれませんが、その当たり前が私の人生の幸せを常に守ってくれていたんだなと感じます。

そういう生き方をしていたから、亡くなる前には親戚一同が他県からも連日お見舞いに来てくれたし、葬儀にも数百名の参列があり、私の高校の友人まで熊本から駆けつけてくれました。まさに人に与え続ける人生をだったからこそ、このような最期を迎えることができたのでしょう。

「人は与えた分、与えられる」

生き方と死に方、その両方を考えさせられました。

自分もまた与える人生を

そしてもう一つ、昨日は私が昨年4月からピアノのボランティア指導に通っている福祉施設の発表会でした。今回で2回目の発表会でしたが、少しずつでも子供たちの成長を感じることができました。

子供たちと親御さんたちの喜ぶ姿を見ると、片道1時間半の距離を通っている甲斐があります。微々たる力ですが、どれだけ仕事が忙しくなっても私はこの活動は人生のミッションのひとつとして続けていく覚悟です。そうすることで自分もまた祖母のように少しずつでも「与える人生」を歩んでいけるかと思います。

今回発表会に参加したこの中には来月、再来月には引っ越して退所してしまう子もいます。せっかく信頼関係を築いてきたのに指導を続けられないのは残念ですが、退所できるということは環境的に改善があるということなので喜ばしいことです。

私たちはみんな忙しい日々を送っていますが、何のために、誰のために、何をしているか、それを常日頃から考えて生きる必要があると思います。

もし振り返った時に、全ての行動が自分のためでしかなかったとしたら、それはきっと改めるべきです。利己的な生き方をしていけば間違いなく孤独な人生になるだろうし、自分の人生が発展していくこともないでしょう。

「人は与えた分、与えられる」

教室で指導する子供たちにも常に家族、親への感謝と共に、人に与える精神を伝えていきたいと思います。

今日はここまでです。いつもありがとうございます。