やってはいけない褒め方

福岡市早良区、東区 中村孝治ピアノ教室のブログ、久しぶりの投稿です。

やってはいけない褒め方

「褒めて育てる」とは言いますが、ひたすら何でも褒めれば良いのかというとおそらく誰もが疑問を感じるところではないでしょうか?

褒めるというのも意外に難しいもので、実はNGな褒め方というものがあります。NGな褒め方というのは…

○○を褒める」

ということです。○○には漢字2文字の言葉が3種類入ります。一体何が入るのか是非考えてみてください。

テストの点数を例に話をしましょう。
試験で満点を取ったり、競争で1位を勝ち取ったり、良い結果を出すことは実に素晴らしいことで、褒め称えるべきことです。存分に褒めてあげてください。

では良い結果を出した子供に対して、みなさんはどうやって褒めてあげますか?

1.「満点取るなんてすごい!やっぱりお前はもともと頭が良いよ」
2.「満点取るなんてすごい!素質があるんじゃないか?」
3.「満点取るなんてすごい!一生懸命頑張って努力家だな!」
4.「満点取るなんてすごい!次もまた満点取りなさいね」

上記の4つはすべて褒めていますね。褒めてもらえなかったり、けなされたりするよりは良いのですが、時に褒め方を誤るとけなされるより有害な結果を生む可能性を持っています。まず4つの褒め方に優劣をつけてみましょう。

3>1=2>4

なぜ3番目の褒め方が最も好ましいのでしょうか?それは3番目だけが結果ではなく、本質的には結果に至った努力(プロセス)に焦点を当てているからです。

1番目、頭が良いから(能力が高いから)結果が出た
2番目、才能があるから結果が出た
3番目、努力をしたから結果が出た
4番目、結果が出た理由は問わず、次も結果を出すことを要求されている

1番、2番の褒め方は大抵の場合それほど悪いものとは感じられません。しかし一歩踏み外すと大変なリスクを抱えています。

このような褒め方をされ続けると、子供は次第に「自分が結果を出せるのは能力や才能があるからだ」と思い始めます。こういった言葉をかけられるタイプの子供というのは実際、同年齢の子供たちと比べても利発で器用な子が多いです。神童などと呼ばれるタイプの子達ですね。

「能力や才能のおかげで結果が出せる」と考えるようになると、次第にプライドは高くなり、努力をすることに対する価値が希薄になる危険性があります。いくら初期の能力が高くとも努力をし続けなければ、中学高校に上がるころには周りに置いていかれるという状況は容易に想像がつくのではないでしょうか。そして変にプライドが高いものだから必要以上に傷ついてしまうかもしれません。

さて4番目の褒め方にしてはかなり有害です。なぜならこれは「満点」という結果にしか焦点を当てていないからです。

このような褒められ方を受け続けると、次第に「満点」を取ることが最上の目的と捉えるような子供になる危険性があります。またこういった褒め方をする人は、子供が悪い点を取った時には批判したり叱ったりする傾向があります。

子供にとっては良い結果を出さなければ褒めてもらえないということでもあり、極端な場合不正をしてでも満点を取ろうという思考になったり、勉強の本質的理解よりもより良い点を取るための小手先のテクニックに走ったりするような可能性があります。

大切なのは努力の価値

いくら才能や能力が備わっていようとも、私たちは努力なしに何かを成し得ることは不可能です。大体ピアノでもスポーツでも学問においても、才能や能力などというものは人生全体を通して大きな成果を挙げた時に初めて、人から与えられる称号のようなものではないでしょうか?

私たち大人が子供に教えてあげるべきことは「努力の価値」です。もちろん努力をすれば全てが報われるほど楽な世界ではありませんから、より効果的に、正しい努力ができるように導いてあげることも必要ですね。

NGな褒め方3つ
「結果を褒める」
「能力を褒める」
「才能(素質)を褒める」

理想的な褒め方
「努力(プロセス)を褒める」

うちの教室では絶対に「才能があるね」という褒め方はしません。どんな時も「よく頑張ったね」と声をかけてあげます。

今日はここまでです。いつもありがとうございます。

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