福岡市早良区室見 中村孝治ピアノ教室 第5回目のブログです。

前回のブログで私がボストン音楽院でアレキサンダーテクニークに出会い、大変なことに気付いてしまった!ということをお伝えしました。

今回はその「大変なこと」とは何だったのかについてお話しします。

改めて書きますが、私は中高時代にバリバリに柔道に没頭していました。その中で幾多の故障があり、特に首と腰についてはその後10年痛み止めを常用するほどの痛みでした。整形外科の先生曰く「柔道の練習は毎日交通事故にあっているようなものだ」。そりゃあ後遺症も残ると思います。

中2で腰、高1で首をやってしまった自分でしたので、その後の肩こりのひどさは当然その怪我の後遺症だと考えていました。でもそれがそもそもの間違いだったんです。

過去の怪我に痛みの原因を求め様々な治療を試して回りましたが一向に改善せず、整形外科の名医もMRIやレントゲンに大きな異常は見られないというまさに原因不明の痛みだったわけですが、まさかボストン音楽院でアレキサンダーテクニークを通してその原因に自らで気付くことになるとは。

その原因とは...

 

「自分の誤った体の使い方」

 

だったんです。

これは目から鱗でした。

具体的にどういうことかというと、最初の原因は柔道による首の痛みだったかもしれませんが、おそらくその痛みの中で常に肩、首の筋肉を緊張させてしまう癖がついてしまっていたのです。そしてその悪い癖はあまりに日常化しすぎていて、ベッドで横になっているときですら肩に力が入っていたんです。

眠っている最中ですら無意識に肩を強張らせているなんて思いもしませんでした。言ってみれば年中1~2kgのダンベルを首に引っ提げて生活していたようなものです。当然肩も凝りますよね。

人の身体は痛みを感じた部位に緊張が生じます。それは至って自然な反応です。しかし緊張が発生した部位は柔軟な働きを失い、それを補うために周囲の筋肉がそのサポートを始めます。

それは会社で仕事が出来ない人の尻拭いのために周りが苦労するように、周囲の筋肉たちへの負担を増すのです。それが積もり積もって最初の原因となった部位だけではなく、その周囲まで異常をきたすようになり、いずれは全身に広がって行きます。

癖というのは無意識のレベルで行うものです。それを意識のレベルで改善し、無意識に落としていく。アレキサンダーテクニークとはそうやって脳と身体に理想的で無駄のない身体の使い方を教えていく技術です。

ピアノの演奏は身体からピアノに力を伝えることです。ピアノへ無駄なく力を伝えることが伸びやかで芯のある美しい音を出すためには不可欠なのです。

このボストンでの体験に感動した私は自身のピアノレッスンにもこの考えをを取り入れて指導をしております。まだまだアレキサンダーテクニークの勉強は不十分ですが、しっかりと活かしていけたらと思います。

肩こりが改善されるうえにピアノも弾けるようになるなら嬉しくないですか?是非中村孝治整骨院に、じゃなくてピアノ教室にお越しください(笑)

今日はここまで!

 

※肩こり腰痛の原因は上記のことに限らないので必ずしもアレキサンダーテクニークが直接的に有効とは限りません。