決して押さないでください

福岡市早良区 中村孝治ピアノ教室 第15回目のブログです。

体調不良が10日ほど続いておりますが、頑張って更新です。本日は「鍵盤を押す」ということについてお話致します。

 

鍵盤を押すにはどれくらいの力がいるの?

みなさん、この質問の答えをご存知でしょうか?

答えは50~70gです。

 

つまり70gの圧力があれば鍵盤は下がり、音が鳴ります。

では70gって具体的にどれくらいの重さでしょう?

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このグラスに入っている水が72gです(グラスの重さは含まず)。隣のビールはサイズの参考として置きました。ちなみにこの黒の金麦に今ハマってます。発泡酒だけど、黒ビールになってコクがある!これならもう発泡酒でいい!と思うことができました。SUNTORY万歳です。

さて話を戻しますが、70gとは決して重たい重さではありません。

では演奏の際に鍵盤に置く手の重さはどれくらいでしょうか?

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脱力した状態で手首から先を乗せると...。

2kgまで量れるTANITAの計量器がエラーです。

ご覧のとおり、腕は鍵盤より遥かに重いんです。

脱力していれば手首から先だけでも2kg以上。腕まで入れたら体育会系ピアニストでなくても、女性でも、子供でも2~3kgはあります(私の腕は6kg)。これだけの重さがあれば鍵盤の70kgを下げるのは造作もないことですね。しかし世の中では多くの人が鍵盤を押すのに苦労しています。必死で押そうとして手を痛めています。

 

「それはなぜか!?」

そりゃあ鍵盤を押すからですよ。

2kgの重りで70gの鍵盤を下げるのになぜ押す必要がありますか?

 

置くだけでいいはずです。

 

置くだけでいいはずなのに指先で一生懸命押そうとするから、前腕の筋肉や手首の筋に負荷をかけることになるわけです。

みなさんも自分の腕の重さを量ってみてください、TANITAで。

手首から先だけでも男性なら1.5㎏、女性でも1kgぐらいの数値が出るはずです(脱力できていたらの話です)この時あくまで置くだけ、決して押し下げて量らないでくださいね。

量るときの姿勢は肘を脇から離さず、手首は肘より高くしないでください。

量ってみて1㎏にも達しないとしたらあなたは脱力できていないと思います。

 

うちでは他所から移ってきた生徒さんに必ず最初に試すことがあります。

ピアノを弾く姿勢の生徒さんの前腕を持ち、脱力してみてくださいと尋ねるのです。

 

しかしこれまで最初から脱力ができた生徒さんはいません。

先日も小学校高学年の女の子がショパンの「幻想即興曲」を弾いていて右手の手首と前腕が痛くなるとやってきました。案の定、脱力が出来ていない。そして本人は脱力自体を意識していませんでした。

まず脱力が出来ていないことを認識してもらい、次に脱力をすると何が起こるのかデモンストレーションをしてあげました。

そして1週間後やってきたときには、音も別人の様に良くなり、何より「腕の痛みがなくなった」とのこと!レッスンのことを何も知らないお父さんも自宅で音の変化に気づいたそうです。

この生徒さんはとても適応力が早い子でした。しかし誰でもまずは脱力できていないことを認識し、その感覚を少し開いてあげるだけで、演奏における体への負担ははるかに軽減できます。

ピアノを遅くから始めた私はとにかく無駄な時間を省くために、腕が痛むときは根性でごり押しするのではなく、弾き方に問題があると考え自分の身体と対話することに時間を割きました。脱力を極めれば鞭打も可能かな...?

 

さて今回は少し長くなってきたのでここまで。中村孝治ピアノ教室のレッスン内容や方針が少しご理解いただけたでしょうか?まだまだブログでは書ききれない練習方法や技術があります。

4~100歳まで!中村孝治ピアノ教室をよろしくお願い致します!


About the author: koji nakamura

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