福岡市早良区、東区 中村孝治ピアノ教室 ブログ更新です。
こんにちは、東区校講師の折居吉如です。
さて、先月の中旬から8月上旬まで日本で最も歴史ある霧島国際音楽祭のセミナーに参加してきました。このセミナーは2週間の間、国内外の一流のアーティスト達の演奏会を聴けて、みっちり指導も受けられるというとても充実した毎日を提供してもらえる音楽祭です。焼肉や黒豚、鳥刺し、芋焼酎、温泉も良かったなあ…(笑)

霧島での学び

僕が参加したのはフランスの稀代のヴィルトゥオーゾピア二スト、シプリアン・カツァリス先生のクラス。初日のオリエンテーションから最終日までちょっとお茶目で陽気なカツァリス先生の性格もあってクラスは和気あいあいとしていました。レッスン内容は極めて合理的で、まず受講生達には気になっている問題点を尋ね、的確に解消していくスタイルでした。
一番びっくりしたのは「指使いへの熱いこだわり。」
一つの指使いを見つけて終わるのでなく、「こういう案もあるし、これも悪くないかも…」といった風にいくつものパターンを提案していました。もちろん楽譜に書かれている指使いで弾けるのは好ましいですが、演奏者によって指の大きさ、指間の開き具合も違うので、楽譜に書いてある運指が肌に合わなければ他の指使いを探す必要があると強く感じました。

努力しない天才はいない

同じクラスの受講生がレッスン後にふとこういう質問をしました。
「先生は毎日8時間くらい練習しますか?」
先生は答えました。
「まさか!もっとずっと練習してるよ。」
世界的に認められている名ピアニストは人の何倍も継続して努力していらっしゃるのですね。一日練習しないと三日分の練習を損なうというのはよく言われますが、その通りだと思います。小さいお子さんは色んな習い事や学校で疲れ「今日は練習いっか…」と弾かない日を作ってしまう事があると思いますが、全くピアノに触れないのではなく、時間を縮小するなり工夫して、ピアノを弾かない日を作らないよう心がけるといいかもしれませんね。

正しい努力の選択

努力は仕方や方法を間違うと何の効力も無く無駄に終わることも結構あります。しかしきちんとした手順を踏んで行えばとても有効です。1時間練習したから良い!ではなく30分でも工夫を凝らした練習をするのが大事ですね。日々いかに効果的、効率的に努力をし、それを継続させるのかが重要なポイントです。
写真はカツァリス先生と。有難い事に霧島国際音楽祭賞受賞者によるガラ・コンサートに出させて頂き、感無量の極みでした!カツァリス先生に教わったこともまた、100%子供たちへの指導に活かしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。