福岡市早良区室見 中村孝治ピアノ教室 第21回目のブログです。
今日はいつもと雰囲気を変えて、私の思い出とともにお勧めの曲を紹介します。
ピアノ教室ですから、まずはピアノ曲から行きましょう!
作曲家 Claude Debussy (クロード・ドビュッシー)
“Arabesque”
“Clair de Lune”
この2曲は高校生でピアノを始めて間もないころに私が初めて弾いたクラシックの曲です。邦画の「リリィシュシュのすべて」という映画の中で、登場人物の女の子がドビュッシーの「アラベスク」と「月の光」を弾くシーンを見たことがきっかけで私のブームはX JAPANからドビュッシーへと移り、クラシックを弾き始めるきっかけになりました。この映画は正直、少々暴力的だし、暗い映画なので子供たちには決してお勧めしません!
映画はお勧めしませんが、この2曲はクラシックの入り口としてはお勧めです。
では次に
Frederic Chopin(フレデリック・ショパン)
“Nocturn No.20 in C# minor”
“Ballade No.1 in G minor”
この2曲は映画「戦場のピアニスト」の中でピアニストのシュピルマン(実在のピアニスト)が演奏していたことで一般の層にもポピュラーになりました。特にノクターンは割と初心者でも頑張れば弾けるレベルだったこともあり、当時アマチュア演奏家の皆さんがこぞって弾いていたような印象があります。類にもれず、当時ピアノ歴1年ほどの私も熱中したものです。
この映画をきっかけに私はショパンに心酔することとなり、ごっつい柔道部副部長が自室で常にショパンを流しているという異様な光景を生み出すこととなりました。
特にバラードのドラマチックで激情的な曲想は、今でも心を搾り尽くされるような切ない気分にさせてくれます。
ちなみにシュピルマン本人の演奏はこちらで https://youtu.be/n9oQEa-d5rU
続いて、
Ludwig van Beethoven (ルードヴィヒ ヴァン ベートーヴェン)
Piano Sonata No.8 “Pathetique”(悲愴)
この曲の第2楽章は教室ホームページのHome画面で私が演奏している曲でもあります。
実はこれは音大受験でも演奏した曲なのですが、今思えば受験にこれはかなり挑戦的な選曲でした…。音楽の業界の常識を何一つ知らなかったからこそできたことですね。まさに恐れを知らぬ勇者です。そして人はそれを馬鹿者と呼びます。
ちなみにこの曲はベートーヴェン初期の傑作。初期の終わりであり中期の始まりでもあります。時代的には18世紀ですが、19世紀ロマン派(ショパンなどの時代)を予感させるドラマチックな曲です。
Claude Debussy (クロード・ドビュッシー)
Des pas sur la neige (雪の上の足跡)
この動画、私が大学1年の時の演奏です。この演奏がきっかけとなり、ボストン音楽院内の学生の間で中村孝治の評価が急上昇したという…(笑)でも本当にこの演奏は多くの人に絶賛され、友達がかなり増えるきっかけになりました。
技術的には小学生でも弾けるレベルですが、表現が極めて難しく、まさに演奏者の表現力のすべてを試される曲でもあります。
そろそろ長くなってきたので今日はここまで。お勧めのピアノ曲の紹介すら終わりませんでした。今後ちょっとしたシリーズとして続けさせていただきます!