こんにちは、名島校の折居です。

先日友人にチケットを取ってもらい、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(指揮はエッシェンバッハ)と五嶋みどりさんの演奏会を聴きにアクロス福岡に行ってきました。
コロナ明けといってもいい現在、海外からどんどん演奏家がまた来日してくれるようになり、喜ばしいことですね。

演目は、前半にウェーバーの「魔弾の射手」より序曲、シューマンのヴァイオリン協奏曲を、後半はブラームスの交響曲1番。というALLドイツ物でまとまったプログラム。

最初のウェーバーはトゥッティから動き出す短調の焦燥感と堅牢な雰囲気で一気に引き込まれました。
途中にオーボエがソロで美味しいフレーズがあるのですが、とても音が際立って綺麗でした。

続いて前半メインであろうシューマンのヴァイオリン協奏曲。
ピアノ協奏曲はもちろん、チェロ協奏曲も幾度と聴いた名曲なのですが、ヴァイオリン協奏曲は今日初めて。
中々いぶし銀な曲のようで、演奏会やコンクールの曲目として挙がることは少ないようです。

プログラムの解説によると、この作品は晩年の物で、絶不調だったシューマンがわずか2週間という短期間のうちに書き上げた作品であり、第2楽章の主題には「夢の中で天使が現れ教えてくれた」とされるメロディが使われているらしい。

このメロディを使った曲はピアノ曲に「天使の主題による変奏曲」にも使われており、この曲を作った直後ライン川へ身を投げたという。
まるで天使に導かれるように川で入水自殺を図ったように思えることから、シューマンの妻クララは「決して演奏してはならない曲」と家族に言い聞かせたらしいです。

確かに2楽章の天使のメロディとても綺麗で素敵なメロディだったのですが、その後3楽章の進みたいけど進めない、前に行きたいけど後ろに下がる、みたいなアンバランス感が僕には中々難解でした。
ひたすらに五嶋みどりさんの表現の幅とオケに引けをとらないパッションを感じていました。アンコールにはヴァイオリンソロでバッハの無伴奏作品を演奏。
響きへの引き出しの多さにただただ感服しました。

後半のブラームスは言わずと知れた大曲で名曲。
エッシェンバッハは元々ピアニストとして名をはせた人ですが指揮者としてもご活躍なのですね。
こってりだけど後味さわやか、まるでラーメン食べたときの感想ですが、こう感じました。
大抵オーケストラを聴くと、第2楽章でふと一瞬意識が落ちてしまう事が多い僕ですが、今回はそれもなくひたすらに音楽の良さに向き合えた演奏会でした。

やまない拍手の後のアンコールはブラームスのハンガリー舞曲1番。
ラッサンとフリスカの塩梅もくどくなく品のいい感じで演奏されておりました。

演奏会後は友人たちとお気に入りの居酒屋で演奏会の感想やあるあるなどを話し、非常に満足のいく演奏会に行けたので大満足な1日でした。
1人で聴きに行って心に感想を補完するのももちろん楽しいのですが、ああでもないこうでもないと談笑するのもとてもいいですね。

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