みなさん、こんにちは。室見校の中村です。

今日はその通りだなと思う記事を見かけたので、ご紹介したいと思います。

保護者の皆さんには是非お読みいただきたいなと思います。

まずはこちらの記事をお読みください。

子どもにガミガミ言う親に訪れる数年後の苦難

いかがでしたでしょうか?
「ガミガミ言う」というのは選択理論心理学でいうところの「人間関係を破壊する7つの致命的習慣」の4つ目にあたる行為です。
子供に言うことを聞かせようとして「ガミガミ言う」よりも、記事にもあった「子どもに言うこと聞かせる方法を求めるのではなく、『親の考え方』自体を変える」ということがはるかに効果的であるというのもまさに選択理論的な考え方です。

待つ

先日5歳の女の子のレッスンの際に起きた出来事です。
その子は色んなことに気持ちが移りやすく、なかなか1つのことを続けて行うことが難しいタイプの子。
絶対音感のトレーニング中にも、1つの和音が終わるといつも手遊びやトレーニングに使う旗で遊び始めるのです。それに対して叱りはしないものの、大きな声でこちらに注意を向けたり、すぐそばに行って声をかけるなどの対応で何とか円滑に次の和音へ移れるように働きかけていました。
しかしそういった関わりによって彼女の手遊びを半強制的に止めた場合、次の和音を聴く際の集中力は決して芳しいものではなく、大抵の場合誤った回答をしていたのです。
集中して聴けていなければ、絶対音感トレーニングはほぼ無意味ですので、そのままではレッスンそのものも無意味といえるでしょう。

そこで先日は彼女が何か別のことに気が向いてしまったとしても、あえて何も言わずにじっと待ってみました。
「準備が出来たら先生の顔を見てね」とだけ伝え、ひたすら待つのです。
短くても10秒、長い時は1分ほどだったかと思います。
1分も待つときにはまるで永遠の時間かのようにヤキモキします。
特にピアノの先生方は限られたレッスン時間の中で、出来るだけたくさんのことをやりたいと思われているでしょうから…。

彼女が手遊びに満足するまでひたすら待ち、何の声掛けすることもなく自ら私の顔を見てくれた時、明らかに次の和音を聴く集中力が違いました。
実際に誤答が明らかに減ったのです。
そして何より彼女がやりたいことを阻害することなく見守ってあげたことで、彼女自身が満足げな表情をしていました。

自分が変わる

このように子供を変えようとするより、自分が関わり方や考え方を変えることで子供と衝突することも、ガミガミ言うことに疲れることも減っていくと思います。
「そんなこと言っても…」と思われる方もいらっしゃると思いますが、ガミガミ言うことがいかに効果のない関わりか、そしてその代わりに自分が変わることがいかに効果的かを実感できれば、必ず皆さんの腑に落ちると思います。今回は「待つ」という選択をご紹介しましたが、その子の性格や年齢、状況によっても効果的な選択は変わってきます。
もっと学びたいという方は私に直接ご連絡いただくか、選択理論心理学について検索してみてください。

久しぶりに少し長文のブログでした。

今日はここまでです。
いつもありがとうございます。