みなさん、こんにちは。
室見校の中村です。

さて皆さんに質問です。

テストで85点という点数は高いと思いますか?低いと思いますか?

テストで100点を取りやすい小学生くらいだったら、きっと高い点数とは感じないかと思います。
しかし中高生となると85点は決して低くはない点数ではないでしょうか?
少なくとも苦手科目は赤点回避が目標だった私の高校時代からすると85点はバリバリの高得点です。

このように同じ言葉を使っていても環境や年齢によって捉え方、感覚は全然違います。

ある時、教室で1年生の子が自分の演奏について「85点」と自己評価をしました。

私はそれを「結構いい点だね」と言ったのですが、何か噛み合わない会話。

彼にとっては85点は低い点だったのです。

【知覚のすり合わせ】

それ以来、私は必ず「あなたにとってそれは高いの?低いの?」という【知覚のすり合わせ】を行うようになりました。
こういった知覚のズレは時に大きな誤解を生み、互いを不快にさせるきっかけにもなりえます。

仕事でも「完了した」という状態について、上司部下でズレがあったりしますよね。
「これは終わったとは言わない!」という叱責を上司から(あるいは先輩や親、先生から)言われた経験がないでしょうか?
これに関して私は指導する側、教育する側の責任だといつも思って子供たちを指導しています。

経験が違えば知覚が違うのは当たり前。
自分の求める水準まで来てほしければ、自分の捉え方や知覚を生徒や部下、子供に伝える必要があると思います。
それも伝えずに「ここまで来い」と求めるのは理不尽なのかもしれませんね。