みなさん、こんにちは。
最近はこれぞ秋といった感じの気候で朝焼け、夕焼けが毎日美しくつい見とれてしまいます。

さて前回のブログ「演奏の原則③-1 音程について」の続きを書くつもりが気づけば2か月経ってしまいました
第1回スラーについて第2回音形について、も、是非合わせてお読みいただけると嬉しいです。

前回は音程が示してくれる演奏方法について触れました。

  1. 上行形の4度(通称 祈りの4度)
  2. 上行形の6度(通称 愛の6度)
  3. 下降形の2度(通称 ため息)(※2音間でのスラーが付けられている場合)
  4. 下降の半音階(絶望)
  5. 上行の半音階(高揚)

特に有名はこれらの音程の内、1と2については前回で解説済みですので、今回は「3. 下降形の2度」から行きましょう。

3.下降形の2度(通称 ため息)

下降形の2度、つまりド→シの音程です。
曲の中で実際に使用される場合にはド→シ シ→ラ ラ→ソ ソ→ファのような流れで、連続して出現するようなイメージがありますが、これは連続して少しずつ下がっていくことで、一層暗く落ち込んでいくようなため息に感じられる表現ですね。

個人的には2つの音のうち、1つ目が長い音の場合には1つ1つのため息がより深刻な印象を与えるように感じます。

4.下降形の半音階(絶望)

下降する半音階はまさに地獄に落ちるようなニュアンスが含まれています。
特に低音部では深い闇の中に引きずり込まれていくような息苦しさも。

例としてはショパンのバラード第3番 エンディング前のセクションです。
ここでは這う様に苦しみながら前に進もうとしている音楽が、2度の下降形の半音階によっていとも簡単に地の底まで引きずり込まれてしまいます。
しかしそれでも繰り返し前進し続け、最後はオクターブでの上行形の半音階をもって壮大なエンディングに入っていく、というこの構成は劇的でまさにロマン派の醍醐味ですね。

5. 上行形の半音階(高揚)

上行形の半音階は光の輝きを表現したり、精神が高まっていくことを表現します。
例としてはリストの曲を挙げればきりがないでしょう。
有名どころで行くとラカンパネラ。
あの曲の中でたびたび現れる半音階は「光輝く」という表現がピッタリで、まるでグロッケン(鉄琴)のようなキラキラとした音楽が作り上げられています。

 

といった感じで、音程にはそれ自体が含んでいる表現やニュアンスがあります。
例えば8分音符が延々と続くフレーズでも、音程次第ではある音だけ他の8分音符よりも微妙に音が長かったり短かったり、ということもあるわけです。

以上、「演奏の原則③ 音程について 後編」でした!

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