みなさん、こんにちは。
室見校の中村です。
福岡市早良区・東区のピアノ・ギター・オカリナ教室 ブログ更新です。

今日は曲の解釈についてお話します。

クラシックを弾く上で日々ぶち当たる壁として、曲をどう解釈するかということがあります。
解釈次第で弾き方が180度変わってしまうということすらありますので、決して無視のできない点です。

例えば有名な「エリーゼのために」。
これはベートーヴェンの書いた曲の中でも知名度はダントツではないかと思います。

この曲を聴いたときにみなさんはどんな印象を抱きますか?

言い方は色々でしょうが、おそらく情緒的な印象を抱く方も少なくないのではないかと。

この曲の解釈を考えるときに、大事なポイントは2つ

①ベートーヴェンが活躍した時代

②作曲された時期

 

①ベートーヴェンが活躍した時代

ベートーヴェンと同時代に活躍した作曲家というとまずモーツァルト、そしてハイドンがいます。
彼らの時代をひっくるめて古典派と呼びます。

古典派の特徴は安定感とでも言うべきでしょうか。
テンポの安定、調性の安定、構成の安定、など色んな面で後の時代よりも安定した曲の作りとなっています。

そんな時代に活躍したベートーヴェンですから、彼の曲というと基本的にそのスタイルに則った演奏が求められます。

 

②作曲された時期

「エリーゼのために」が作曲されたのは1810年です。
この年はどんな年かというと、古典派の次の時代であるロマン派の代表格ショパンやシューマンが生まれた年です。そういう意味ではロマン派の幕開けの時期といっても過言ではありません。
ベートーヴェン自身の生涯においてはピアノソナタ26番までを書き終えて完全に後期の時代となり、17番テンペストや23番熱情よりも更に後の時期になるわけです。

この頃の楽曲にはロマン派的な要素がふんだんに見受けられ、一概にベートーヴェンだから古典派という判断はできないと私は思います。

なのでこの曲は古典派のスタイルで演奏するのか、ロマン派のスタイルで演奏するのか解釈が分かれるところなのです。

古典派解釈なら拍を重視したり、テンポの安定が不可欠です。
一方ロマン派解釈なら歌を重視、つまりメロディを自由に歌わせることを優先する弾き方になります。

ということは全く異なる弾き方になるんですね。

どちらが正しい、どちらが間違っているというわけではありませんし、必ずしもどちらかに極振りする訳でもありません。
私は個人的にはロマン派的解釈を支持します

とはいえ最後は自分がどちらが好きか、というところになります。
私は個人的にはロマン派的解釈を支持します。

時代こどに作曲家は分類されますが、一概にその分類だけで弾き方を決定することはできません。

というわけで、今日はここまでです。
いつもありがとうございます。

中村

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