福岡市東区 折居吉如ピアノ教室、早良区 中村孝治ピアノ教室のブログ更新です。

名島校の折居です。
唐突ですが、あんまりピアノのクラシック曲をご存知でない方、なんとなく耳馴染みのフレーズはあるけど曲名までは知らないという方、割とたくさんいると思います。現在はインターネットの普及によって調べれば膨大な数の楽曲を聴くことができます。しかし、それは関心や何かきっかけがなければ中々調べようとは思わないですし、どこから手をつけていいのか分からないものです。
そこで僕の主観によるものですが、誰もが聴いたことある曲から実はあまり聴かれていない名曲たちを気まぐれに紹介していきたいと思います。

今日紹介する曲はこの曲です。

ショパン作曲エチュード Op.10-1 ハ長調 アシュケナージ

アニメ『ピアノの森』で主人公、一之瀬カイくんが弾いていたので割と聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。右手が分散和音で4オクターブ間を目まぐるしく上り下りを繰り返す曲で、音の粒が一粒一粒キラキラと輝いて聴こえます。この演奏はロシアのピアニスト ウラディーミル・アシュケナージによるもの。ソロリサイタルのアンコールのようですね。弾き始めから骨太でスピード感のある演奏です。ペダルの加減も絶妙です。沢山のピアニストが演奏されていますが、個人的にはこの演奏が一番好きです。

チョ・ソンジン

もうひとつの音源は2015年のショパン国際コンクールで第一位に輝いた韓国のピアニスト、チョ・ソンジンの演奏。技巧的な曲ながら一切その難しさを表に出さず、音色と和声の変化にとことん配慮した演奏で、フレーズ間の呼吸の仕方、クリアに浮き立つ音はまるで大自然の中で創られた音楽を聴いているようです。

今回は二つの音源を紹介しましたが、まだまだ素晴らしい名演がyoutubeにたくさん眠っているので興味を持たれた方は是非色んなピアニストの演奏を聴いてみてくださいね。

今日はここまでです。いつもありがとうございます。