こんにちは、名島校の折居です。

長かったGWも終わり、また日常が戻ってきますね。
ピアノの方面で言えば、来月あたりから色々なコンクールの予選が始まってきます。

コンクールは課題曲と自由曲と2種類の課題がありますが大抵のコンクールは課題曲が指定されている場合が多いです。
課題曲はそれぞれのグレード(年齢)に応じて難易度が高くなるイメージです。
そして課題曲は数曲の中から1つを選択して演奏するケース、複数選んで当日抽選で引いた方を演奏するケースがありますが、ここで重要になってくるのが、他のコンクール受験者と曲が被ってくるということです。

課題曲が複数ある場合もやはり一つの曲に受験者の選曲が集中して集まるケースは多く、同じ曲で他の受験者と違いを出さなければならなくなります。
これは実は相当なプレッシャーがかかり、例えば舞台裏で前の受験者が同じ曲を全く違う解釈で演奏していると動揺してテンポ設定を乱してしまったり、同じ箇所で音ミスをしてしまう、、なんてこともよくあることです。

コンクールは自分の表現を自分の中だけで完結するのではなく、聴く人(審査員)の心に訴える演奏をしなければなりません。
同じ曲を何回も聴くと音楽を普段全然聴かない人でも耳が鋭くなり、その細部の荒や微妙な躓きにも気付くようになります。
審査員や関係者なら尚のこと粗が見分けられるわけですね。

決して通して弾けるようになって終わり!とならないようにしましょう。
そこからがコンクールのスタートラインです。

どれだけ技術や表現力を磨き通して、本番でのプレッシャーに負けない精神力を舞台の一瞬に持っていけるかが勝負です。
気持ちとしてはどんな本番でも自分が練習してきた中でのベストの演奏、もしくはそれを超える演奏をイメージして行きましょう。

そしてその本番に自分の本気のピークを発揮できたなら、ピアノ以外の事柄にも並大抵ではない強いメンタルと自信を持って挑めるはずですよ。