福岡市早良区室見、中村孝治ピアノ教室 第18回目のブログです。
実は最近、Jazzの勉強を再開しました。
ジャズではなくJazzと書くとお洒落感が5倍は軽いですね。
Jazz、文字を斜めにすると更に気持ちお洒落になります、たぶん。
なぜJazzを始めたのか
Jazzはかつて勉強をしようとして断念したことがあります。もちろん一通り理論などは勉強していたんですけど、実践するとなるとやっぱり全く別物なわけで、基本クラシック畑の自分はまず何から取り掛かればいいのやら分からずに断念しました。
でも常にジャズへの憧れと必要性は心の中で蠢いていたのです。
そこへ来て、最近生徒さんの中にJazzへの興味や希望の声が上がるようになり、
「これではいけない!」
と焦りが…
理論は教えられるし、書き譜(クラシックのように全て譜面に書き記されている楽譜)をジャズっぽく教えることはできます。Jazz風の指導は出来ても、やっぱり本当のJazzはそうじゃないでしょ!まずは自分がJazzのプレイヤーとならなければ本当の意味での指導などできない、そう思い福岡で寺島敦先生という方に指導を受け始めました。
寺島先生のご指導は大変わかりやすく、今回こそ着実にジャズへの、いやJazzへの道を進んでいることを実感しています。
では具体的にJazzとクラシックの楽譜何が違うのでしょうか?
Jazz 譜面例
クラシック 譜面例 (別れの曲)
こうして並べてみると誰が見ても明らかに違いますね。
Jazzの楽譜には書かれていることがとても少ないです。まず右手のパートしか書かれていません。逆にクラシックはあらゆる情報がてんこ盛りで音符だけじゃなく色んな細かい指示も書かれています。
なのに実際にJazzの演奏を聴いてみるとやたら複雑です。なんでそうなる!?と思ってしまいます。何も知らないとJazzプレイヤーが魔法使いにすら思えてしまうほどです。
現実、福岡でコード譜でも曲を弾けるクラシックのプレイヤーは楽器を問わず結構限られています。それくらいJazzとクラシックではやっていることが異なるのです。
しかしコード譜では弾けないクラシックプレイヤーが多い中、あえてこう言わせてもらいます。
「コード譜の演奏やアドリブが出来なければ音楽家とは言えない!!」
この考えが私をずっと縛り続け、常にJazzへの憧れと必要性を高めてきました。
じゃあ演奏家と音楽家の違いって?
書き譜を完璧にかつ芸術性が高い演奏ができる人、それはもちろん優秀なピアニストではあると思います。でも音楽家というのは自由自在に音楽を操れる人であり、書き譜がどれだけ弾けてもそのピアニストは優秀なピアニストでしかなく優秀な音楽家にはなれないと思うのです。
実際、過去のクラシックの巨匠たちを見ても、ベートーヴェンやバッハ、モーツァルト、リストなどは即興演奏(アドリブ)の名手でもあったと言われています。現代のピアニストや他の楽器の演奏家でも、やはりトップレベルの演奏家は自分の楽器で自由自在に音楽を操る、まさに音楽家なのです!
だから私もJazzを勉強し、コードや即興演奏の勉強をしないと一生音楽家にはなれないと思っています。私は生きているうちに自分の思い描く音楽家になりたい。そしてうちの教室で学ぶ子供たちにはピアニストではなく音楽家になってもらいたいと思って、指導方針も考えてます。
今日はここまでです。