ショパン国際コンクール

みなさん、こんばんは。室見校の中村です。

今ピアノ業界はショパン国際コンクールのことの話題で持ちきりですね。

ショパンコンクール(略してショパコン)の優勝者のコンサートにはこれまで多数足を運びましたが、誰を聴いても強烈に記憶に残る演奏家ばかりです。
特にツィマーマン、アルゲリッチ、オールソン、ダンタイソンの重鎮4名は生涯記憶に残るであろう程の名演でした。ショパコンの優勝者の演奏会にはぜひ足を運んでもらいたいですね。

そんな世界最高峰のショパコン、今年は一体誰が歴史に名を刻むのか、世界中の音楽家が固唾を飲んで注目しています。

今回は日本からも予備審査の時点で30名ほどの若手ピアニストが参加していて、1次審査14名(14/87)、2次審査約8名(8/45)、3次審査5名(5/23)、ファイナル2名(2/12)と徐々に絞られてきました。
日本からのファイナリストは反田恭平さんと小林愛実さん。
どちらも日本国内では敵なしとでも言うべき存在ですね。

どの演奏者も素晴らしいのですが、日本人の演奏者の場合、前情報がありすぎて先入観が入ってしまうため、私はあえて前情報なしの外国人の演奏ばかり聞いていました。
すると1次予選の時点で圧倒的に魅かれる演奏者が2名!

この2人はすごい!と1次審査の時点で感じたのですが、案の定、2人ともファイナルまで勝ち上がってきました。
私の耳も案外悪くないなとホッとしています(笑)
まぁ後から知ったのですが、Alexander Gadjiev(アレクサンダー・ガジュブ)さんは浜松国際コンクールの優勝者だったようでその実力には納得です。

私の個人的な感想としては、日本勢の小林愛実さんの演奏は、非常に張り詰めた緊張感を感じる演奏でぐっと引き込まれますが、Alexander Gadjievさんの演奏は逆にとても自然体でショパンらしい膨らみと暖かさがあるように聴こえます。

ファイナリストの方々は誰が優勝しても不思議ではありません。
しかし私の予想(というより推し)ではAlexander Gadjievさんが優勝ではないかと思っています。
日本人初の優勝者に期待しつつも、彼のファンとして是非優勝してもらいたいですね。

みなさんも結果をお楽しみに!