アルゲリッチ「彼は天才よ!!」
こんにちは、名島校の折居です。
今日は世界的ピアノ女帝マルタ・アルゲリッチが才能を認めた風雲児、イーヴォ・ポゴレリチについて書いていこうかなと思います。
クロアチア出身のポゴレリチはロシアのモスクワ音楽院に留学しますが、音楽的解釈の相違により教授陣との関係がうまくいかず、幾度と退学寸前まで行きます。
服装も大変自由でこれはショパンコンクールの予選でも見られ、大多数の演奏者がフォーマルなスーツやシャツを着ている中、普段着のようなラフなスタイルで臨んで演奏の尖具合と相まって非常に目立っていました。
彼は結果として本選前に落選してしまうのですが、これに当時の審査員であったアルゲリッチは異議を唱え議論は白熱、結果が覆らなかった際にはそれ以降の審査を辞退するという事態が起きたり、聴衆の理解を得るために臨時で記者会見をポゴレリチと当時の審査委員長が個別に行うなど、コンクールは良くも悪くも彼を中心に動きました。
これをピアノ界ではポゴレリチ事件と言われています。
彼の特筆すべき音楽はその極端とまで言える音楽性、針を刺したような強打撃音を出したかと思えば、甘美すぎて異次元のようなppの表現。
多くの批判と拍手を同時に掻っ攫う風雲児ポゴレリチ。
現在はまた独自の音楽路線を走っており、あくなき探求はきっと生涯現役を通すことでしょう。
僕が特に印象に残っている、あまりに尖りすぎているショパンのスケルツォ第3番をここに貼っておきますので、興味のある方は覗いてみてください。
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