アレクサンダー・ガジェヴ

みなさん、こんにちは。
室見校の中村です。
福岡市早良区・東区のピアノ・ギター・オカリナ教室　ブログ更新。

先日11月４日北九州まで足を伸ばして、2021年のショパン国際ピアノコンクール第2位入賞（反田さんと同位）のアレクサンダー・ガジェヴのリサイタルを聴きに行きました。

彼は個人的に2021年のショパンコンクールの際に1次予選の時点で、「この人はずば抜けている！」と感じたピアニストでした。

ですから彼が2位になった時は嬉しかったし、コンサートがあると知った時は即決でチケットを購入しました。

築きあげられた独創性

で、実際に拝聴した感想ですが、「20年後30年後の彼の演奏が楽しみならない」といったところです。

偉そうに言える立場では1ミリもないのですが、ショパコンの入賞者とはいえまだ若手。

過去の入賞者と比較すると、中堅どころで言えばラファウ・ブレハッチ、ベテラン勢ならツィマーマンやダン・タイ・ソン、さらに上ならアルゲリッチやギャリック・オールソンなど。

この面々の演奏と比較してしまうと、ほんの一瞬だけ物足りない瞬間はありました（とはいえもはや神々の戦いのような領域ですが…）。
ちなみに私の過去一はダン・タイ・ソンです。

でもすでにガジェヴ氏も個性溢れる演奏で終始引き込まれたのは間違いありません。
全体的にしっとりとした音色で柔らかく、何よりお洒落な演奏をする人だなと。

最近多いオラオラ系のがっちりした演奏ではなく、少しキザで紳士的な演奏。
アンコールまで含め選曲も全体的に優しく、彼のパーソナリティが垣間見えるようでした。

最後にコンクールの2次予選の動画を紹介します。

来月は12月9日　福銀ホールにてシプリアン・カツァリスの演奏会に行く予定です。
カツァリスもまた必聴のピアニストです。

みなさんも良かったら是非足をお運びくださいね。

中村

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