こんにちは、名島校の折居です。

今日は僕が本当に好きなピアニストの1人、グリゴリー・ソコロフについて書いていこうかなと思います。

ソコロフはロシア出身のピアニストで年齢は今年で73歳。
16歳時に世界三大ピアノコンクールの一角、チャイコフスキー国際ピアノコンクールで満場一致での優勝を果たし、世界的ピアニストへの道を歩み始めています。

ソコロフはこれまでに1000回以上の演奏会を行っていますが、録音よりもライブの音源がCDとして出回る、同じロシアのピアニストとしてはエミール・ギレリスやスヴャトスラフ・リヒテルタイプで、恐ろしい精度と卓越しすぎたテクニックが目立つピアニストです。
僕は実際に生で演奏を聴いたことはないのですが、世のSNSに出回っている音源でも圧倒的クオリティなので、生で聴けばどれだけ素晴らしいだろうか想像できません。

このピアニストのレパートリーはバロック時代から後期ロマン派と幅広く、どの作曲家についても思慮深い解釈が際立ちます。
現代でこの方のテクニックと表現性はどちらも世界最高峰。
わかりやすく漫画のワンピースで例えるなら海軍の英雄ガープ中将の全盛期。のような感じでしょうか(わかるかな?)

名演はありすぎて語り始めると幾らでも話が尽きないので、今日は特に僕が度肝を抜かれた一曲、プロコフィエフの戦争ソナタ第7番より終楽章のリンクを貼っておきたいと思います。

こちらの曲は、第二次世界大戦時にプロコフィエフに作曲されたもので、戦争の過酷さなどを表現しつつ、ピアノの打楽器としての面を全面に出しているユーモラスとグロテスクさを兼ね備えた傑作なのですが、この演奏はピアノを弾いていると思えないのです。
とにかく音数も多く、変拍子とその演奏技巧の高さに無事に弾ききることすら難しいですが、このソコロフさんはありえないから音を鳴らしています。
一般的に、この曲は和音の連打ですのでしっかり指のポジションを準備して打鍵に備えるのですが、見事に太鼓を叩くように、しっかり上から打鍵してます。

そのぶんテンポは落ちているのですが、他のどの演奏よりも明朗快活で曲のコンセプトに沿った演奏となっています。
しかも極端にミスタッチが少ない。
これを真似できる人が世の中にあと何人いるだろうか・・・。

他にもラモーのles sauvages、ブラームスの間奏曲、ストラヴィンスキーのペトルーシュカなど明らかに常人離れした名演が数多くあります。
ぜひ現代に生きているこの伝説のピアニストの演奏を聴いてみてください。

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