こんにちは、名島校の折居です。

だいぶ暖かくなってきましたね。
ちょうどいい気温で気持ちが良い時期ですが、こんなときこそ手洗いうがいは忘れずに風邪に気をつけましょう。

さて先日とある演奏会で89歳の大ピアニスト、フジコへミングさんの演奏を間近で聴く機会を頂きました。

その日の演目はというと、

ドヴォルザーク作曲:交響曲第9番ホ短調 作品95『新世界より』
モーツァルト作曲:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K467
ショパン作曲:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11第2楽章

アンコール リスト作曲:ラ・カンパネラ

まず89歳でこの演目をこなし、世界中を演奏ツアーで回っていることに驚きますが、僕が間近でフジコさんを見て驚いたのはその手の厚みです。

グローブのようなその手で、細かなパッセージを演奏されているのは見ていて圧巻でした。

フジコさんといえばラ・カンパネラ。
それくらい十八番とされているカンパネラですが、本人の名言にこのような発言があります。

「ぶっこわれそうなカンパネラがあったっていい。魂が燃え尽きるほどのノクターンがあったっていい。機械じゃないんだから。」

この日もまさにこの言葉を体言したカンパネラでした。

まだ若い人が同じ発言をして演奏するのと、フジコさんが言うのではニュアンスが180度違うものとして聴こえてくるのではないかなとも感じます。

おそらくフジコさんはこれからも生涯現役で演奏活動をされるでしょう。
福岡にも1~2年に1回ほどは来られていますので、もし機会があればぜひその演奏を聴きに、そしてフジコへミングの生き様を観に行ってみてはいかがでしょうか。

演奏会後に控室にて